「自己受容ができると、他人に”壁”を作らなくていい」
「風が吹けば、桶屋が儲かる」みたいな始まりで失礼しました^^
先月、自己受容についての本を出版しました。
もともと自己受容ができなかった私が、「BEの自信」を育て、自己受容ができるようになったことを書いています(よければぜひ読んでください)。
その私が、自分を受け入れられるようになって、ひとつ気づいたことがありました。
それは、
「人はどうして、他人に”壁”を作るの?」
ということです。
”壁”というのは
「話しかけにくいなぁ」
「近寄りがたいなぁ」
みたいな空気感を醸して
アクリルバリア(勝手にそう呼んでいます^^)で、ガッチリ自分を守っている人が持つ”壁”のことです。
周囲にお心当たりの人はいないでしょうか?
例えば職場なら、黙々と取り組むべき仕事も確かにありますが、たいていはみんなで一緒にやった方が、良いものができたりします。
なのにどうして、アクリルバリアが必要なのか、ずっと考えていた時期がありました。
その理由は、わたしがまさにそうだったからです。
どうしてわたしは日々、アクリルバリアを張らないといけなかったのか?
その疑問が「自己受容」への理解が深まるにつれて、解けてきました。
他人に”壁”を作ってしまうワケ
自己受容ができなかった頃のわたしは、人とのお付き合いにおいて、次のような公式が成り立っていました。
人と付き合うこと=LOSE/WIN
LOSE/WINというのは
自分は失う(LOSE)/相手は得る(WIN)という意味です。
これは、名著「7つの習慣」の中にある考え方です(この本もオススメです^^)。
人と付き合うと、時間もエネルギーも吸い取られるように感じ、ひどいときには、燃え尽きそうな気分がしました。
自分を守るため、人と接しないように頑張る必要がありました。
だから、わたしには”壁”が必要だったんです。
ちなみに、自己犠牲、という美しい言葉がありますが、わたしはこの言葉を、LOSE/WINの精神だと、この頃は勘違いしていました
美しく生きるということは、自分は損をし、何かを失ってでも、相手に必要なものを得てもらい、幸せを感じてもらうこと。そう考えていました
しかしこの勘違いは、心身ともに非常につらいものでした。
人として美しい姿を目指すなら、LOSE/WINを続けなければいけない。このジレンマは、生きることイコール身を削ること、のように思え、当時とても苦しかったです。
「自己受容」が育つと、”壁”が必要なくなる
しかし「自己受容」ができてくると、この姿勢が変わっていきました。
自分を失くす生き方しか頭になかったのに、自分を大切にする生き方があり、自分を大切にしていい世界があることが、理解できるようになりました。
人とお付き合いするときには、
WIN/WIN(=)を選べる
ことに気づいたのです。
そしてさらに、そのお付き合いが、もしWIN/WIN(=ともに得る)でないなら、LOSE/WIN ではなく、
No Deal(=取引なし)を選べる
ことにも気づきました。
これでわたしは、これで燃え尽きなくていい、と心底思いました。
そして、壁を作る必要がなくなったのです。
あぁ、違うんだ。お互いが必要なものを得られる関わり方が、この世にはあるんだ。世界が広がった気分になりました。
これが、「風が吹けば、桶屋が儲かる」ならぬ
「自己受容ができると、他人に”壁”を作る必要がなくなる」
に気づいた顛末(てんまつ)です^^
「BEの自信」が育ち、自己受容ができてきると、たくさんの気づきがあります。
人とのお付き合いは、
WIN/WINでいきましょう^^